私の彼はオイルの血




私が真っ赤になって戸惑っていると、彼はドンドン近づいて来た。


私は壁に追いやられる。


彼の鋭い目は私をジッと見つめて揺るがない。


彼の気持ちが止まらないように、少しずつ顔が近づいて来る。


「ちょ!近い近い近い!!!!」
私はたまらず彼を押し退けた。


「お互い名前も知らないんだよ!いきなり告白とか!……何考えてんのよ!」


彼はグイっと顔を近づけて、私を見つめ
「おまえの事しか考えてない」


私は胸の鼓動が大きくなって、彼を押し退ける事も忘れて顔をそらした。