私の彼はオイルの血

放課後。


バスケ部の練習が終わって私1人で体育館の床を拭いていた。


補欠の私はみんなが帰った後、ちょっとだけ残って練習するようにしている。



だから掃除はいつも1人。


鏡に自分の姿が映る。


こんな自分でもレギュラーになりたい。



「よぉ〜!こんな所にいたんだ!」



え?この声、まさか!?


そのまさかだった!


アイツだ!


あのイケメンが誰もいない体育館に来たのだ!