サワーチェリーパイ 6ピース

やっぱり、僕はただの塾仲間だ。


彼女は誰にだって親切で、居残りの付き合いだってきっと1人で勉強している僕の事を気遣っているだけで……。


そんな思いにとらわれてクリスマスの準備を終えて帰る途中、不意に声を掛けられた。


「駿府君! 」
「なに? 」
「今日は早いし、ちょっと寄り道しない? 」


寄り道なんて、そんな余裕は無い。


今日だって授業が無かったから、その分勉強しなくちゃいけないのに。


だけど、振り返った時に見た彼女の顔を見て、そんな気持ちは消えうせた。


「いいよ」
「ありがと! じゃあ、カフェでも行こうよ」


自転車を押しながら駅前に行き、ビルの中にあるカフェに入る。