サワーチェリーパイ 6ピース

そして迎えた次の英語塾の日、ルナちゃんはまた僕の居残りに付き合う。


どうして? なんで? と、幼児の時のように頭の中で疑問が飛び交うけれど、彼女はただ僕の側で復習をする。


「駿府君、あのね……」
「うん、分からない所でもあった? 」
「ここなんだけど」


顔が近づく、また、あの髪のいい香りが僕の鼻をくすぐった。


ダメだ、余計な事を考えては。


「なに? 」


僕のおかしな様子に気付き、彼女が顔を上げる。


「あのさ……」
「うん」


言いたくても言えない、聞きたくても聞けない言葉。


それを出したら、こんな時間はあっという間に消えてしまう。


『君は僕をどう思っているの? 』


もしこの時、聞けたら……。