サワーチェリーパイ 6ピース

結局、お昼を食べてその日は帰る事になってしまった。


帰り道、僕は胸の中がモヤモヤしていて、ルナちゃんに声を掛けられないまま。


情けない、でも、これ以上関わってしまえば、受験は確実に失敗するだろう。


「じゃあね、駿府君」
「うん、また塾で」


手を振って去って行く後姿を見送り、ついホッとしてしまった。


ただの塾仲間、それ以上には絶対なってはいけないから。


彼女の胸の中までは、立ち入れない。


1人トボトボと歩き、家に帰ると参考書を開く。


今日は英語と数学の予習をしなければ、僕は受験生。


親の医院も継がなきゃいけない、期待されている。