サワーチェリーパイ 6ピース

急に帰りたくなったけれど、シャトルとラケットを持ったルナちゃんの顔を見ていたら、言い出せない。


楽しそうな顔をしていて。


「大丈夫だよ、普段着だから」
「そう、じゃあ始めようか! 」


公園の芝生の広場でバトミントン、だけど、まともに打ち返せない。



シャトルが飛ぶ度に、右往左往。


「駿府君、大丈夫? 」
「うん……」


僕は、太陽の下が非常に弱い。


体力も無ければ、色も白いし、運動も苦手。


こんな男じゃダメだよな、絶対に。


ああ、またポトンとシャトルが落ちた。


「ちょっと休もうか? 」
「そうするよ」


ゼイゼイと肩で息をしながら、ベンチに座るとルナちゃんは水筒からお茶を出す。


「これでも飲んで、ほら」
「ありがとう」


温かいお茶、わざわざ水筒まで用意してくれるなんて……。