サワーチェリーパイ 6ピース

『ここちがオーディションに合格しますように』


そう言って、財布から千円札をフンパツして賽銭箱に入れる。


もう遅いため、お守りは売っていない。


たまたま神殿の前にあった小石を1つ拾い、ポケットに押し込む。


明日はコレでも持たせよう、マジックで


『合格! 』


とでも書いて。


帰り道、1人で歩きながら考える。


ここちには夢がある、俺には……?


と。


たぶん、このまま行けば、親父の会社を継いで俺は社長になる。


その時、ここちは俺のそばに居てくれるのだろうか?