サワーチェリーパイ 6ピース

付き合うようになったものの、晴斗の心情を考え、学校や公の場ではここちとの関係を隠し通した。


休日、コソコソと遠くの街に出かけてデートを楽しむ。


しかし、ここちにはある事情があり、夕方4時には家に帰さなくてはいけない。


今日もまた、帰る時間になってしまった。


駅のホームでの別れ際、ここちはいつも俺を見て笑顔になる。


こっちは、あまり早く帰したくないのに。


当然、ヨソの女とは関係を持っていないから、欲求不満が爆発しそうだ。


だから、俺は今日、深いキスをした。


唇を離した瞬間、ここちが言う。


「タバコ止めて、あたしのノド大事じゃないの? 」
「憎らしいコト言うなよ! 」
「だって、あたし歌姫になるんだもん」


ここちは、そう言うと歌のレッスンのために電車に乗ってしまった。


どこまでも、ナメた女だ。