「そういえば、この花なんていうの?」
目の前の机に置いた花束を見つめながら、茜が問いかけた。
「アネモネっていうらしい。知ってるか?」
「知らなかった。可愛らしい花だね」そう言って嬉しそうに目を細める茜が愛おしくてたまらなかった。
そのまま茜を見つめていたら抱きしめてしまいそうで、とっさに目を逸らす。
そうして、昼の出来事を頭の中で思い出していた。
―――
「綺麗ですね。何ていう花なんですか?」
「あぁ、アネモネっていうのよ」
さすがに夜は予定があるであろうと思い、誕生日である茜に昼休みの今声を掛けに来たのだけれど。
当の本人の姿は見当たらず、見知った水野編集長に声を掛けた。
「綺麗よね、いろんな色があって」
水野編集長が花瓶に花を挿しながら、言葉を続ける。
茜がいる雑誌編集部の編集長である彼女は大学の先輩で、以前から良くしてもらっていた。
「アネモネって全般の花言葉は「はかない恋」とか「恋の苦しみ」とか悲しげなものが多いんだけど、色別に見ると花言葉が違うのよ」
そこまで言うと、水野先輩が赤と白の花を1本ずつ差し出した。
「え?」
「御堂君には赤と白、どっちがいいかしらね?」
目の前の机に置いた花束を見つめながら、茜が問いかけた。
「アネモネっていうらしい。知ってるか?」
「知らなかった。可愛らしい花だね」そう言って嬉しそうに目を細める茜が愛おしくてたまらなかった。
そのまま茜を見つめていたら抱きしめてしまいそうで、とっさに目を逸らす。
そうして、昼の出来事を頭の中で思い出していた。
―――
「綺麗ですね。何ていう花なんですか?」
「あぁ、アネモネっていうのよ」
さすがに夜は予定があるであろうと思い、誕生日である茜に昼休みの今声を掛けに来たのだけれど。
当の本人の姿は見当たらず、見知った水野編集長に声を掛けた。
「綺麗よね、いろんな色があって」
水野編集長が花瓶に花を挿しながら、言葉を続ける。
茜がいる雑誌編集部の編集長である彼女は大学の先輩で、以前から良くしてもらっていた。
「アネモネって全般の花言葉は「はかない恋」とか「恋の苦しみ」とか悲しげなものが多いんだけど、色別に見ると花言葉が違うのよ」
そこまで言うと、水野先輩が赤と白の花を1本ずつ差し出した。
「え?」
「御堂君には赤と白、どっちがいいかしらね?」

