聞こえた声に、鼓動が跳ねる。
「相沢さん…」
「茜ちゃん、今からちょっと時間もらってもいい?」
「あ、はい…」
急な出来事に頭がついていかずやっとそれだけ返事をした私に、隣にいた秋ちゃんがこちらへと視線を戻して口を開いた。
「彼氏?」
「あ、えっと…」
「はじめまして、茜ちゃんとお付き合いしている相沢と言います」
先に答えたのは、さりげなく1歩前に出た相沢さんだった。
その姿は落ち着いていて、電話の時に感じた焦りはこれっぽっちもない。
「どうも。…みんなには言っとくから、行けば」
「あ、うん、でも秋ちゃんさっき何か言いかけて…」
「ん?急ぎじゃないから大丈夫。じゃあまた会社でな」
秋ちゃんはそう言って私の頭を1度撫でてから微笑むと、相沢さんにも軽く会釈してみんなの輪の方へ歩いて行った。
「…じゃあ、行こっか」
歓楽街を抜け、少し静かな通りを2人並んで歩く。
聞きたいことはたくさんあったはずなのに、いざとなるとなかなか口から言葉が出てこない。
ああ、だめだ。何から話せばいいんだろう…
「茜ちゃん」
俯いてぐるぐる頭を悩ませていると名前を呼ばれて…顔を上げるよりも先に、相沢さんの腕にぎゅっと抱きしめられていた。
「会いたかった…」
聞き心地の良い低い声が、囁くように耳元に落とされる。しかし胸元に頬がくっついていて彼の表情はまったく見えない。
「相沢さん…」
「茜ちゃん、今からちょっと時間もらってもいい?」
「あ、はい…」
急な出来事に頭がついていかずやっとそれだけ返事をした私に、隣にいた秋ちゃんがこちらへと視線を戻して口を開いた。
「彼氏?」
「あ、えっと…」
「はじめまして、茜ちゃんとお付き合いしている相沢と言います」
先に答えたのは、さりげなく1歩前に出た相沢さんだった。
その姿は落ち着いていて、電話の時に感じた焦りはこれっぽっちもない。
「どうも。…みんなには言っとくから、行けば」
「あ、うん、でも秋ちゃんさっき何か言いかけて…」
「ん?急ぎじゃないから大丈夫。じゃあまた会社でな」
秋ちゃんはそう言って私の頭を1度撫でてから微笑むと、相沢さんにも軽く会釈してみんなの輪の方へ歩いて行った。
「…じゃあ、行こっか」
歓楽街を抜け、少し静かな通りを2人並んで歩く。
聞きたいことはたくさんあったはずなのに、いざとなるとなかなか口から言葉が出てこない。
ああ、だめだ。何から話せばいいんだろう…
「茜ちゃん」
俯いてぐるぐる頭を悩ませていると名前を呼ばれて…顔を上げるよりも先に、相沢さんの腕にぎゅっと抱きしめられていた。
「会いたかった…」
聞き心地の良い低い声が、囁くように耳元に落とされる。しかし胸元に頬がくっついていて彼の表情はまったく見えない。

