極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~

「俺のための秘密だったんなら許してあげたい気もするけど」
「…けど?」
それは本音だった。でもこのまますんなり何もなかったことしてあげるほど…俺は優しくはないみたいだ。

「この際だから言っちゃうけど、茜が御堂さんと2人きりで会ったっていうのは面白くない。2人が楽しそうにしてるのを見たときは、正直めちゃくちゃ妬いた」
「え…」

言葉にすることで、こんなにも自分が独占欲の強い人間だったのだと実感させられる。
茜はこんな俺を知ってどう思うのだろうか。

「ただでさえ俺は御堂さんのこと、羨ましいんだから」
「…なんでですか?」

そんなの、決まってる。

「彼は俺の知らない茜をたくさん知ってる」

我ながらなんて子どもみたいなことを口走っているのだと思う。だけど…好きでいると、欲張りになるんだ。

「雪さん可愛い…」
「っ…」
思わず手のひらで顔を覆ったけれど、指の隙間から見える茜の表情には悪戯っ子みたいな笑顔が浮かべられている。

「雪さん…ゆーきさーん」
「なに」
「…お手を失礼します」
優しく伸びてきた茜の手が、顔を覆う俺の手をそっと持ち上げた。

「私がいちばん好きなのは、雪さんですよ。愛してるのも、雪さんだけです」

まっすぐな瞳に見つめられ、至近距離で視線が絡み合う。
少し恥ずかしそうな…けれどはっきりと気持ちが込められているのが伝わってくるようだった。

俺はこれからもこんな彼女に翻弄され続けるのだろう。