だけど…あれ?
切れ長の瞳に、薄いけれど形のいい唇、色素の抜けた柔らかい髪、誰かに似てるような…
「大丈夫だった?」
「あ、はい!びっくりしただけで平気です」
「そう、ならよかったわ。初めまして、ユウの兄の桧山 耀です」
ユウ…?
首を傾げる私に「あぁ、ユウって俺の秘書」と付け加えてくれた雪さんの言葉で、ようやく線と線が繋がった。
「初めまして、柏木 茜です」
「アイツ、クールぶって普段なかなか笑わないから怖いでしょ~茜ちゃんいじめられてない!?」
「あ、はい大丈夫です」
「ならいいけど…何かあったらいつでも言ってね!アタシが一発殴りに行くから!」
ガシッと両手を包まれ、真顔の耀さんの顔がぐいっと近付く。
その強烈なオネェキャラに一瞬圧倒されてしまったものの、近くで見る耀さんの顔はやっぱり秘書さんに似ていた。
にしても、なんて対照的なんだろう…
「…近すぎ」
そんなことを考えていると突然横から手が伸びてきて、雪さんが私から耀さんをべりっと引き剥がした。
「まぁ、ヤキモチ?雪もまだまだ青いわねっ☆」
「茜、こんなんだけど耀さんしっかり男だから気をつけてね」
耀さんの言葉には目もくれず、こちらを向いて笑顔を浮かべる雪さん。
笑ってるけど笑ってない気がする。
…とは思いながらも、そんなぎこちない笑顔の理由がヤキモチだったら嬉しいかもしれないなんて考えは、今は秘密にしておこうと思った。
切れ長の瞳に、薄いけれど形のいい唇、色素の抜けた柔らかい髪、誰かに似てるような…
「大丈夫だった?」
「あ、はい!びっくりしただけで平気です」
「そう、ならよかったわ。初めまして、ユウの兄の桧山 耀です」
ユウ…?
首を傾げる私に「あぁ、ユウって俺の秘書」と付け加えてくれた雪さんの言葉で、ようやく線と線が繋がった。
「初めまして、柏木 茜です」
「アイツ、クールぶって普段なかなか笑わないから怖いでしょ~茜ちゃんいじめられてない!?」
「あ、はい大丈夫です」
「ならいいけど…何かあったらいつでも言ってね!アタシが一発殴りに行くから!」
ガシッと両手を包まれ、真顔の耀さんの顔がぐいっと近付く。
その強烈なオネェキャラに一瞬圧倒されてしまったものの、近くで見る耀さんの顔はやっぱり秘書さんに似ていた。
にしても、なんて対照的なんだろう…
「…近すぎ」
そんなことを考えていると突然横から手が伸びてきて、雪さんが私から耀さんをべりっと引き剥がした。
「まぁ、ヤキモチ?雪もまだまだ青いわねっ☆」
「茜、こんなんだけど耀さんしっかり男だから気をつけてね」
耀さんの言葉には目もくれず、こちらを向いて笑顔を浮かべる雪さん。
笑ってるけど笑ってない気がする。
…とは思いながらも、そんなぎこちない笑顔の理由がヤキモチだったら嬉しいかもしれないなんて考えは、今は秘密にしておこうと思った。

