なーんてやってるけど実は、学力テストが今日の日程なんだよね。
まーーーーーーったく勉強しない春休みだったからほんとにやばいと思う。
でもまあ、みんなおしゃべりしてるし大丈夫かな、なんて甘えがね。
「はーい、最初は国語からねー」
よし、頭切り替えないとね。
___________________
__________
むり。おわった。しぬ〜〜〜!
とりあえず2限の数学がご臨終。
「はい、じゃあね、これで午前のテストは終わりね。このあと昼休みで教科書販売があるからちゃんと行くこと!
午後は英語のテストやって帰宅!
がんばろーう!」
おじいちゃんのくせに元気な先生だなあ。
教科書販売、、、
ひとりで行ったら完全に浮く、、
皐、、は、やっぱり友達と行くよね、
誰か、
ばちっ
「あ、あのっ、一緒に行かない?」
言った!!言っちゃったよ!!!
「うんうんうん!いこいこ!」
「いいのっ!?」
「もちろん!あたし、神永柚希(カミナガ ユズキ)」
かっこいいなあ。背も高くてうらやましい。
「わたしは二宮愛依!」
「愛依ね!柚希って呼んでいいからね!」
わああああああああ!!
やっと友達ができたよーーーー!
「柚希!!」
「なーに?」
「えへへ。呼んでみただけー」
友達ができたことに、うきうきしてひとりで舞い上がっちゃってる
こんなわたしに、柚希は優しく笑って、
「えー、なにそれー(笑)」
って言った。
なんだかお姉ちゃんみたい
「にひひ(笑)
柚希はどこ中なの???」
「矢っ中!
あ、矢口じゃなくて矢代の方ね!」
「矢代か!じゃあそんなに遠くないかも!
わたし矢口だから!」

