ただ振り向いてほしかった





なーんてやってるけど実は、学力テストが今日の日程なんだよね。



まーーーーーーったく勉強しない春休みだったからほんとにやばいと思う。




でもまあ、みんなおしゃべりしてるし大丈夫かな、なんて甘えがね。






「はーい、最初は国語からねー」




よし、頭切り替えないとね。




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むり。おわった。しぬ〜〜〜!



とりあえず2限の数学がご臨終。




「はい、じゃあね、これで午前のテストは終わりね。このあと昼休みで教科書販売があるからちゃんと行くこと!
午後は英語のテストやって帰宅!
がんばろーう!」



おじいちゃんのくせに元気な先生だなあ。





教科書販売、、、




ひとりで行ったら完全に浮く、、




皐、、は、やっぱり友達と行くよね、




誰か、




ばちっ




「あ、あのっ、一緒に行かない?」




言った!!言っちゃったよ!!!





「うんうんうん!いこいこ!」




「いいのっ!?」




「もちろん!あたし、神永柚希(カミナガ ユズキ)」



かっこいいなあ。背も高くてうらやましい。




「わたしは二宮愛依!」




「愛依ね!柚希って呼んでいいからね!」




わああああああああ!!
やっと友達ができたよーーーー!




「柚希!!」




「なーに?」




「えへへ。呼んでみただけー」


友達ができたことに、うきうきしてひとりで舞い上がっちゃってる



こんなわたしに、柚希は優しく笑って、



「えー、なにそれー(笑)」


って言った。




なんだかお姉ちゃんみたい




「にひひ(笑)
柚希はどこ中なの???」




「矢っ中!
あ、矢口じゃなくて矢代の方ね!」



「矢代か!じゃあそんなに遠くないかも!
わたし矢口だから!」