……



おいおいおい。まじか。





奇跡的に愛依と同じクラスになったはいいものの、あいつ誰とも話せないって嘆いてるし。



ハーフで無駄に整った顔してやがるから、まわりは声かけにくいんだよなー。




おれも初めそうだったし。




でも案外話してみるとギャグ線高いし、方向音痴だし、甘えただし、人見知りだし、、





馴染みやすい要素多い上に、ほっとけなくなる要素もあるから厄介なやつ。




そんなあいつと知り合ってまだ4年目って中々意外でしょ?




家は道路挟んで向かい側。


でもその道路が小学校の学区の境になってて中学1年生に知り合ってそっから3年間ずっと同じクラスだった。




もともと家が近いから見かけたことはあるけど、こんなに近くで見ることになるとは思いもしなかった。






ちょっと話がそれたな。

詳しい話はまた別の機会にするとしよう。





とにかく今は入学式終わって、お母さんたちを待たなきゃいけないから
愛依を呼ぼうと思ったのに、気がついたらふらふら出ていきやがってよ




まあ、案の定迷子になってやんの。
なんか叫んでるしさ。




「おまえは馬鹿なのか?」



「皐!たすかった!皐だったのね!助けてくれる人は!」




「、、、は?」





「ごめんなさいなんでもないです気にしないでください」





こいつだいぶメンタルやられてんなあ





「ほら、ついてきて」




「…はーい。」




ち。かわいいなあ。





皐side end