どこにでもあるような普通の制服を身にまとったわたしは正真正銘の高校1年生。
どんな高校生活になるんだろうってドキドキしつつ、友達できるかなって不安に思ったりしてる。
でも、
「おーいー。まだかよ二宮愛依!(ニノミヤ メイ)」
近所に住んでる腐れ縁の清水皐(シミズ サツキ)がいるからなんとかやっていけそうかな。
「いま準備できたのー!!」
ロシア人のお母さんの遺伝で色素の薄い髪の毛を梳かして整えて、黒カラコンをつけて碧い瞳を隠せば準備おっけい!
「相変わらず準備おっせえのな」
自室を出てリビングに行けば、皐がそんなことを言う。
「しょーがないじゃん!
制服が可愛くないんだもん!」
そういうこと言う人はさっさとおいて行っちゃうんだから!!
勝手にそう決めて家を出ると、皐も慌てて追いかけてきた。
通学のために新しく買った真っ白な自転車に乗って学校を目指す。