次の日、私はクラス分けが書かれた掲示を見て唖然とする。


自分の名前を見つけてその下に目をやった瞬間。


ありえない光景が目の前に広がっていた。


「嘘…でしょ。」


小夏は横で少し笑っていた。


もちろん小夏も同じクラスで雪弥くんも同じクラス。


でもなぜだ。なぜこいつの名前もあるんだ。


私の次の人の名前が向井 薫。


向井 薫って結構いる名前だし！！


たまたまだよね？


「あ！美麗じゃん？なになに同じクラスで出席版が前後とか面白いね」


「あ、前髪おばけ！」


「その呼び方は感心しないな。」


そう言って楽しそうに笑う向井くんに私は睨みをきかせて先にクラスへと向かった。


なにが面白いだ。


前髪おばけ。


クラスへ行くと係決めが行われていた。