「私に!?私は薫と会ったことなんてない」


そういうとそいつらは笑い始めた。


「嘘つくのかよ!まぁいい。お前には体で払ってもらう。」


その腕が私の胸元に手を伸ばした瞬間。


「やめろ!美麗は関係ねーだろ!」


そう言って窓から現れたのは前髪を上げた男の子だった。


「か、薫!?」


いつもの雰囲気はどこへ行ったのやら。初めて前髪を上げている薫の姿を見た。