私は家に帰って珍しく荒れていた。


まじで腹立つ。


「ねぇーちゃんなんでそんな怒ってんの!???」


珍しく本気で怒っている私を見て驚きを隠せない麗音をよそに私は怒っていた。


なにがいってくれるじゃん?じゃんよ。


向井 薫。


顔がよく見えないけど本気でムカつく。


「本気でどうしたんだよ!???」


私の肩を叩いて聞いてくる麗音に私は怒りながら言った。


「向井 薫本気でムカつくの!」


「薫先輩めっちゃイケメンだよ。てか学校1のイケメンかも!」


な、なに!?


あれが学校1のイケメン。


あんなに前髪伸びてるのに。


あんなに口悪いのに!???


「あの前髪おばけ!???あの魔界人ががっこいい!?イケメン!???」


私はおかしくて笑ってしまった。


「もっとマシな嘘ついてよ笑あの向井くんがかっこいい!???」


笑いながら言ったのに麗音はなにも言わない。


その真剣な表情からすべてが本当のことだと去ったし私は心の中でつぶやいた。


あの人がイケメンだなんで信じたくない。


「とりあえずねぇーちゃん落ち着いて?多分明日クラス訳あるからそこで確かめれば?」


そうだ。明日は共学になってクラス替えがあるんだ。