すると小夏は私を強く抱きしめて泣きながら言った。


「本当におめでとう美麗!」


そう言ってくれて私も泣きながら喜んだ。


でも変わらないのは…。


「美麗!!!!好きだよ!」


「あのね!あんたね!前髪上げろっつの!」


そう言って私は薫を軽く睨む。


でもそんなのは御構い無しで私に抱きつこうとするけど私に睨まれて犬のようにしょぼくれている。


本当に犬だ。


尻尾があったきっと今は垂れ下がっているのかな。


そんなことを考えてたらなんだか笑えてきて。


すると薫は私に耳打ちで


「笑う美麗も好きだよ。」


不意打ちすぎてなんとも言えない。