でもすぐに薫は私を支えてくれた。


「どうしてここに?」


「薫の馬鹿!会わないなんて言わないで!私は薫の全部が好きなの!ただそばにいたい。それはダメことなの?どんな時だって薫が守ってくれるから私はそばにいたいの!」


そう言うと薫は真面目な顔になって私を抱きしめた。


「傷つけてごめん…。美麗、俺怖かったんだ。過去の俺を知ったら美麗が離れてく気がして。俺は嫌われたくなかったし巻き込みたくなかった。もっと俺もそばにいたいし守り続けるこれからも。だから俺と付き合って?」


これは本当だよね?


夢じゃないよね?


「もちろん!」


そう言って私は薫を抱きしめる力を強めた。


ねぇ好きなんてもう簡単に言葉にはできないけど好きだよ。


私たちは改めて森林の中で愛を誓った。


そして晴れて私たちはカップルになった。


旭にも青山くんにも翠にもたくさん感謝しなきゃ。


私は付き合ったことを小夏に伝えた。