どうって言われても…。


私が悲しい顔をしてると青山くんは私をもう一度引っ張り自分のバイクへと乗せて何処かへと走り出した。


私は何も言わずいつもふざけて笑ってくる青山くんも何も言わなかった。


そして数時間後。


「ここは…?」


秘密と言わんばかりに面白そうに笑うとお店のドアをジェントルマンのごとく先に開けた。


ゆっくり入るとそこには宝石のようなチョコレートたちがショーケースに並んでいた。


「悲しい気持ちの彼女に会うチョコレートの詰め合わせを。」


そう素早く店員に言うとかしこまりましたとつぶやき用意をした。