そこへ薫が来た。


私の顔を見るたびに顔がこわばる薫は麗音にいった。


「俺のこと騙したのか?」


そう言うと麗音は知らない顔をする。


薫は短く舌打ちをする。


「薫っ!」


私が薫の元へ走り出すると薫は大きい声で叫ぶ。


「来るなっつったろ。めんどくせぇ女。」


そう言われ私はその場で立ち止まり外へと走り出した。