薫はなんとか立っている。


相手はみんな地面に倒れていた。


私は薫の手を握り宿までの道をゆっくりと歩いた。


その間2人に会話はなかったけれどきっと思っていたかとは同じ。


「守ってくれてありがとう。薫。」


そう言ったけど薫は返事をしなかった。


次の日から薫は姿を消した。


何も言わず連絡もつかず。


旭は私を慰めた。


「あいつといると美麗は不幸になる。やめとけって。」


「旭は黙っといて!これは私と薫の問題やから。」


そういうと旭も黙った。