薫はいるけど寝ているから実質2人だけの空間。



「美麗はこいつのこと好きなんか?」


そっと薫を指差す。


「なわけ!ない!ないない!」


私が笑っていると雪弥は私の頭をそっと抱き寄せて私の口にキスをした。


唇の感触が熱い。


すると薫が起きて私たちを見る。


私たちは何もなかったように勉強しているけど全く入ってこない。


どうしよう。なんであんなキスなんて。


夕飯の時間になってみんなでご飯を食べた後はみんなで花火をすることになった。


「打ち上げ花火って並べてやると楽しいよね!」


そう言って小夏と私で打ち上げ花火を並べて雪弥くんが火をつける。


ジュワーっという音とともに火花が飛び散る。


なんかその風景がとてもキラキラしていて久々の青春らしいことをしていると思った。


「ねぇ美麗?あっちで話そう?大切な話があるんだ。」


いつになく真剣な表情をする旭に私は黙ってうなづいた。