気づくと日も落ちてきて夕日が私たちを照らした。


「さてと帰りますかね?」


そう言って立ち上がる薫に私も同じように立って2人でくだらない話をしながら帰った。


この先に何があるのかを知らずに。


薫と小夏、雪弥くんとの委員会は楽しくて合宿を行うことになった。


「合宿行かね?」


雪弥くんが私たちに提案したのは中を深める合宿。


多分私と薫を仲良くさせるつもりだ。


「薫のことだからめんどくせーとか言いそうだけど?」


そう言った瞬間…。


「行くよ?俺?」


私の耳元で囁く薫を私はどついてどかした。


私が明らかに不服そうな顔をする中で小夏は私に手招きする。


そっと小夏の横に行くと私の耳元で言った。


「いいじゃん!女子力上げるんでしょ?」


そうだった。私。諦めるのはまだ早い。