やっとうるさい奴が学校に行ったと思ったらキッチンにはお弁当箱が１つ。


私は今日は休みなのでお弁当はない。


ってことはあいつ。


「あの、馬鹿！」


私は急いで休みの日なのに麗音の高校へと向かった。


麗音の高校は男子校で私のところは女子校。


校門をくぐるとみんな私を見る。


行き交う人はすべて男。


「誰！？？？誰の彼女だよ！？？？」


サッカー部の方へ行くと麗音が練習していたのにみんなのざわめきにこちらを見た。


「ねぇーちゃん！？」


すると周りも目を点にさせてねぇーちゃん！？


と声を揃えて言った。


数分後…。


「麗音にこんな可愛いねぇーちゃんいたなんて聞いてねーよ！」


そう言って先輩たちに囲まれて楽しそうに笑っている麗音がいた。


そんな麗音の部活の姿を見て少し安心した。


「わざわざありがとうな！美麗ねぇーちゃん！」


今日は珍しくお礼言ってくれるんだ。


すると麗音の先輩たちが私に近づいていう。


「彼氏とかいるんですか？」


確かにこの人たちは爽やかすぎて眩しい。


「い、いえ！私急いでるのでこれで！」


そう言って私は足早に高校を出た。


な、なんなんだ。あのイケメンたちは。


ここはあのドラマで有名になったパラダイスですか状態。


だいたい干物女の私に彼氏がいるわけないだろ。