薫サイド


変な女ななはずなのに目が離せなくなったのは多分あの時から。


高校一年生の頃、俺はケンカばっかりしてた。


いわゆる不良で怪我ばっかりしてて朝帰りも多くて。


そんな時、美麗とぶつかっだんだ。


髪はストレートで栗色の髪の毛をしてた。


俺の顔を見て少しびっくりしたあと足早に逃げた。


そう、周りと変わらない反応で。


なのに、数分後。


美麗は俺の頬と手に絆創膏を貼っていた。


「俺のこと怖くねぇーのかよ。」


そう小さく呟くと美麗は言った。


「あなた目が綺麗だからきっと悪い人じゃないと思って。あ!絆創膏買ってきたけど私使わないから全部もらって?あと自分を大切にね?イケメンのおにーさん!」


そう言って時計を見るなにやば!遅刻!と言って足早に去って行った。