そんな話をしている時…薫は。


いきなりバック押し付けてきてなんだよって思ってたけどおばあちゃんの荷物を拾いに行ってあげてたのか。


意外といいとこあるんだな。


女はたいてい同じだと思ってた。


人のことよりまず自分が一番。


なのに美麗はスカートが汚れても気にせずおばあさんの荷物を持っている。


俺の出会ってきた女の中で人のために何かできるやつにあったのは初めてかもしれないと思った。


「薫!自転車持ってきて!おばあさんの!」


今、薫って呼んだよな。変な女…。


「了解です!」