私は慌ててセーラー服の袖を捲くって自分の腕を確認した。 あれ……? 出てない………? 「ねぇ……本当に、男の子……?」 私は腕を見たまま確認した。 「男だって言ってんだろうが!しつけぇなぁ」 うそ…… 私が放心していると、 「満留ー!同じクラスだったよー」 と沙央里が走って来た。 「沙央里ッ!!」 私が叫んだものだから、沙央里はきょとんとした顔で私を見た。 「出てないの!」 「落ち着いて!何がどうしたのよ」 私は焦れったい思いで再び叫んだ。