「それでー、姫は去年の文化祭でやった女装コンテストでぶっちぎりの優勝をしたわけ。
俺が姫って呼んでるのはそのせい」
冬磨くんは夏木くんの肩を組んだ。
夏木くんは相変わらず恐い顔をしている。
「ああ、成る程……って女装!?」
「満留ったらそんなに驚くことでもないでしょ?
・・・まぁ多少、女の私より綺麗かもってのはムカつくけどね」
大声をあげた私を沙央里が宥める。
でも、なんだかんだ言って、沙央里もとびっきりの美人さんだと思う。
身長は170センチあるし、髪はさらさらロング。
ぱっちりとした二重だし、色白で手足長いし。
こういう女の子をモデルみたいって言うんだろうな。

