「ちなみに俺は姫の親友☆でもありまーす」
ポーズをつけて言った冬磨くんに、姫くん?は
「自称親友の間違いだろ」
とバッサリ。
でも仲は良さそうだし、いいコンビなのかも。
「てか俺は姫じゃねぇ。
そもそも女ですらないから」
さらさらの金髪をかき上げて、溜め息を吐いた。
(えっ!?)
「だぁってぇ
姫ってば、下手な女の子より可愛いしぃ
ミスコンでもぶっちぎりの一位だったじゃんかー」
(ミスコン!?)
私と沙央里が目を見開いて驚いていると、冬磨くんが微かに笑った。
「俺は参加してねぇ
お前らが勝手に名前書いただけだろうが」
「もー、姫ったらー」
冬磨くんは女の子っぽい喋り方で言った。
そんな冬磨くんに姫(仮)くんは眉間にシワを寄せた。

