「姫おはよー!!
てか何、この可愛いコたちー!?
朝っぱらかはナンパしてるなんて姫も隅に置けないんだから!
良いよねー共学って響き。
もうViva女の子!!
潤いをありがとう!みたいな?俺を男子校なんかにいれやがったクソオヤジとは口きいてやんねぇって思ってたけどさぁ、名門、緑女のお嬢様がたと触れ合えるなんてマジ最高!!」
【開いた口が塞がらない】っていうのはきっとこういうことだと思う。
現れて早々、口が途切れることがない。
「姫」と呼ばれた天使は思い切り顔をしかめて嫌そうにしている。
恐らく、「これ」は日常的なことなのだろう。
「冬磨、うるさいし、ウザイ」
ようやく天使が口を開いた。
この明るい(うるさいともいう)男の子は冬磨というらしい。
冬磨くんは「ひでー」って言ったけど、笑っていて特に気にした風ではない。

