大切なキミの一番になりたかった。

「俺はなにがあっても、知花のそばにずっといる。……美野里を守れなかった分、知花だけはなにがあっても俺が守るから。……だから泣くな」

ユウくんっ……!

だめ、そんなこと言われたら、余計に泣けちゃう。

堪え切れず声を上げて泣いてしまった私の手を、ユウくんはただギュッと握りしめ続けてくれた。



14歳の夏を私はきっと一生忘れない。

悲しい別れをずっとずっと……。