大切なキミの一番になりたかった。

キッチンへ向かっていくおばさんを目で追った後、ふと周囲を見回してしまう。

ここ数日、ちょっと気になっていた。日に日に家の中の物が片づけられていて、すっきりしているから。


新しい家具を買って模様替えをするのかな? そんなことを考えている間におばさんは、カルピスとカステラを運んできた。

「どうぞ」

「ありがとうございます。いただきます」

実は喉がカラカラだったから助かった。さっそく冷たいカルピスで喉を潤おし、カステラをいただいた。

けれどすぐに感じた視線。顔を上げるとなぜかおばさんは、神妙な面持ちで私を見つめていた。

「……あの?」

どうしたんだろう。不思議に思い声をかけると、途端に目を潤ませ始めたおばさんに、びっくりしてしまう。

「え、おばさん? どうしたんですか!?」


手にしていたカステラが乗った皿をテーブルに置き、おばさんを眺めると、人差し指で目元を押さえながら、話し出した。

「ごめんなさっ……。一馬に言うなって言われていたんだけど……やっぱりよくないと思うから話させてもらうわ」

「え……?」