「大輝、あんた半袖で寒くないの?」

「さみぃよ。でも俺の中ではまだ夏は終わってねえんだ」

「そう」

9月も半分以上が過ぎた。

もう夏休みも終わり季節はすっかり秋だ。

今日はみんなが来てくれた。

私は少し厚着をしてみんなと中庭でいつものように話をしている。

「そういえば、柊馬ってそろそろ部活の大会よね?」

「大会?」

「ああ」

「そっか......」

「じゃあ私たちこんな風に集まらなくなるってこと?」

「そうだね......」

「それに秋ってなにかと学校行事多いしな」

そうみんなが口々に言うと寂しい空気が流れた。

そっか、みんなは学校に行ってる。

毎日退屈な日々を過ごしている私とは違うんだ。

なんだかみんながうらやましい。