俺は家を飛び出し、病院へ向かった。


病室に入ると楽しそうにベットの上で笑っている大輝がいた。

みんなも呆れたようにベットの周りに立っている。

「いや~自転車に乗っかってたら車とぶつかっちまって腰の骨折れた」

とのんきに笑って言った。

「はあ」みんなが同時にため息をつく。

まったく……

まあでも、無事でよかった。

「本当に心配したんだよ」

愛梨は困ったように言った。

「ごめん、ごめん」

大輝が軽く謝ると、みさとが大輝の頭を叩いた。

「いってー!何すんだよみさと!」

「あんたが心配かけたからみんなここに来たのよ!なのに何なのよその謝り方は!」

「それは悪かった。でも叩くことないだろ、お前力強いんだよ!かいりき女!」

「なんですって!」

また始まった……

「まあまあ」

「落ち着いて」

と俺と愛梨で仲裁に入る。

昂は迷惑そうな顔をして隅の方に立っている。