~良子side ~

あの日の夜、私の親友は天国へ旅立った。

数日たったある日、結姫のお母さんはみんなに折り紙で作られたりんごを手渡した。

それは生前、結姫が作ったものだった。

裏にはそれぞれの名前が書いてあった。

手紙......?

みんなはゆっくりとその折り紙を広げた。

そこにはとても短い文章が書いてあった。

『良子はいつも強くて私の憧れでした。
今まで私の親友でいてくれてありがとう。』

とだけ。

結姫......

涙がとまらなくなった。

こちらこそ親友でいてくれてありがとう......