~結姫side ~

あの日以来、凛子もみんなと一緒に遊びにきてくれるようになった。

今日は体調も良くみんなで中庭へ行くことにした。

気温はさらに下がり、池や川も凍っていた。

中庭では子どもたちが積もった雪で雪だるまを作ったりソリで遊んだりしていた。

すると大輝が

「みんなで雪合戦しようぜっ!」

といきなりはしゃぎだした。

「しょうがないわね ~」

とみさとも便乗し2人は雪で球を作り始めた。

「2人とも大人気ないよ」

と愛梨が周りを見ながら恥ずかしそうに言うと

「何言ってんだ、愛梨お前もやるんだよ」

と強制的に参加させた。

「良子とつぼみと凛子もだぞ!」

「え?」

「昴逃げるな!お前もやるんだ!」

「え......」

と一部文句を言う人もいたが、雪合戦が開始した。

すると子どもたちが「僕たちもやる!」と集まってきた。

「ふがっ、おい!顔面はなしだろ!」

「えいっ」

「......つめた」

「やったー!あたったー!」

とみんなは楽しそうに雪合戦をしている。

「みんな子どもみたい」

私がそう言って笑うと

「そうだな」

と柊馬が笑った。

でも本当は私も雪合戦がやりたい。

だけど車いすの私には不可能だった。