夢side


「龍ー!一緒にかーえろ!」


「あぁー今日さちょっと呼ばれてるから

先に帰っててくんね?」


「えぇ〜まぁいいけど」


珍しいな龍が断るの...

なにかあったのかな


「なんかあったの???」


「いや別に大したことないよ

ちょっと先生に呼ばれただけだから」

なんだそれなら良かった

「心配して損した」

「そういうことだから今日は先に帰ってて」

「わかった!また明日ね〜」


あー龍と放課後デートしたかったな〜

「てか今何時だろ....てあれ?携帯がない?!

もしかして教室に置いてきたかもしれない

あちゃーめんどくさいけど仕方ないか」

私は学校へ走った

この後なにが起こるかも知らずに....









私の教室は3階

校舎が広いからもー大変!

早く帰りたいからさっさと携帯とって帰ろー

そう思って教室のドアを開けた...



「え?」





そこには龍と知らない女の人が立ってた

その時の龍の顔は一生忘れないと思う

目を大きく開てとても悲しい顔をしてた


私は驚きのあまり言葉を失って

その場に立ち尽くした...


とっさに出た言葉は


「私携帯取りに来ただけだから

邪魔してごめん」


私はもうその光景が見てられなくて

とにかく走った


すると後ろから

「夢待って!お願いだから話を聞いて!!」


なんで追いかけてくるの


「頼む話を聞いてくれ!」


「もう話すことなんて「止まれ!!」


「!!」


聞いたことの無いような声で

私の体は止まった...


「もう話すことなんてないでしょ?」


「夢はなんか勘違いしてる」


「あれが?勘違い?笑わせないでよ

私はただ携帯を取りに行っただけなのに

龍は知らない女の人と抱き合っててさ

それが勘違いなの?」


「それは...」

そう言って龍は黙り込む


「なんだ...勘違いじゃないじゃない」


違う

ほんとはこんなこと言いたいわけじゃない

だけど


「違うんだ!」


どんどん溢れてくる

「なにがよ...なんにも違くないじゃない」


「俺を信じてくれ...」

今にも消えそうな声


その言葉を聞いた瞬間

今まで溜めていた涙が一気に溢れた


「どうやって信じればいいのよ!

教室に行ったら自分の彼氏と

知らない女のひとが抱き合ってるんだよ?

私だって信じたいよ

そんなの龍じゃないって」


そうだよ

信じたいよ

ねぇ龍

あれはなんだったの


そんなことを考えていたら


「はぁ〜じゃあ夢に聞くけど

今まで付き合って三年間

浮気したことあった?なかっただろ?

夢は俺が浮気をするような

男に見えるの?」


そういえばこの約三年間

龍は浮気をしたことがない

ていうか女の子に興味がなかった...


「あれは事故だよ」


「え?!」


「そんなに驚くとは思ってなかったな

まぁ〜なんでそういう経路になったかと

言うと....」



龍は全部話してくれた


龍が先生に呼ばれたのは事実で


委員会の仕事を任されて


教室で仕事をしていたら


知らない女子に話しかけられて


冷たい態度をとったんだって


そしたらその女子が怒って


教室を出て行こうとした時


転びそうになったところを


支えたらそのタイミングで


私が来たらしい...



「…と言うことだ信じてくれるか?」


「もちろん!!よかった〜浮気じゃなくて」


「そもそも携帯を忘れるところが

おかしいんじゃないか」


私は頭を優しく叩かれた

「ちょっと〜なにすんのよー」


「夢 好きだよ」


突然言われた言葉に

真っ赤な顔を隠しきれなかった


「///もー!急にそんなこと言わないで!」



「龍!!やっぱり…大好き!!」


「やっぱりってなんだよ〜///」


「あれれ?龍照れてる?」


「うるせー見るな」





そんなこんなで


やっぱり龍が大好きです!!