夜になって、あやかはあかりに赤いスパンコールのドレスを着せてメイクをしていた。

あやか「あかりは絶対に美人なんだから!」

あかり「そ‥。そうかな?」

あやか「絶対にそう!すっぴんでも、こまめにケアをしたら美人になるし。羨ましい!」

あかり「おねいちゃんの方が美人だよ?」

あやか「ありがとう!よし!メイク完成!鏡を見て。」

あかりは、鏡を見た。

あかり「これが私?」

あやか「めっちゃ美人!お母さんとお父さん呼んでくる!」
あやかは両親を呼びに行った。

数分後、両親が来た。

真由美「あかり?綺麗よ!」

たける「自慢の姉妹になった!私は、嬉しいよ!」

あかり「ありがとう。お母さん、お父さん。」

あやか「食事しに行こう!」

真由美「そうね?執事に車を出すように言ってくるから下で待ってて。」

3人は下で待っていた。

お母さんが戻ってきてリムジンに乗り込んだ。

あかり「凄い。リムジンだ。」

あやか「初めてだよね?でもこれからは、食事に行く時は、毎回乗るんだよ!」

あかり「嬉しい。」

穏やかな空気のままリムジンは走り出し、高級フランス料理レストランへ到着して降りた。

周りの人から視線を感じた。

母親、あやかはもちろん美人。
父親は、ダンディーでかっこいい。
その中で、あかりはシンデレラのように輝いていて、男性も女性も虜にする美人だった。

レストランに入り、ウェイターに案内されて窓側の席に座った。

隣の席には、真奈美一家が座っていた。

真奈美と真由美は自分達の事を知らないが、真由美の兄が、ずっと、あかりを見てデレデレしてたのが見えた。

あかり「お母さん、お父さん、おねいちゃん。良かったらこれを貰って下さい!」

バックから、天然石のキーホルダーを出して渡した。

あかり「その天然石の意味は、愛情とゆう意味です。私に、愛情を注いでくれて、ありがとう。」

3人は涙を流しながら頷いた。

あやか「大切にする!」

真由美「私も大切にするわ。」

たける「肌見離さず持っている。」

あかりはニコッと笑った。

それを見て兄は、一目惚れをしてしまった。

兄「今日は用事を思い出したから帰る。」

真奈美「ダメよ!座りなさい!」

兄「じゃあな。」

兄は席から立って外へ行った。

兄「あの可愛さはなんなんだ。理性が保てない。くそっ‥。」

真奈美は、兄が落とした携帯を拾った。

真奈美「どうしようかしら‥。」

それを見た、あかりは真奈美の所へ行った。

あかり「私が届けましょうか?」

真奈美「助かるわ‥。」

あかり「みんな待っててね。すぐ戻るから。」

あかりは携帯を持って外へ出た。

兄が近くに立っていた。

あかり「お兄さん、落とし物ですよ?」

兄「えっ!あ‥。ありがとうございます。」

あかり「大丈夫ですか?」

兄「あ‥。はい。あの、お名前を教えてくれませんか?」

あかり「あかりです。」

兄「妹の名前と一緒ですね。」

あかり「あなたの妹ですよ?」

兄「えっ!」

あかりは財布から身分証を見せた。

兄は腰を抜かした。

あかり「ちゃんと私の顔を見た事ないもんね、そりゃ分からないよね。でも私は、本当のお母さんと家族になれて今は、幸せだよ。この事は秘密ね?またね、お兄さん。」
そう言ってレストランへ戻った。

兄「あれが、あかり?まぢかよ‥。妹に一目惚れするなんて。」

あかりは、真奈美に届けた事を言って席に座った。

真奈美「転んでない?大丈夫?」

あかり「うん!」

たける「無茶だけはしないようにね?」

あやか「あかりって足が速いんだね?ビックリしたよ!」

あかり「無茶はしない!足は小さい頃から速かったんだ。誰からも誉められなかったけどね‥。」

真奈美「凄いわよ!あかり。」

あかり「ありがとう!」

食事会は楽しく過ぎていった。

一方、帰宅した兄は、部屋に閉じこもっていた。

兄「あかりがあんなに美人になってた。俺は、あかりに一目惚れ?うーん‥。でも綺麗だった。」

考え事をしていた。