女性は紅茶を一口飲んで話を始めた。

女性「私は、あなたのおとうさんと付き合ってたの。当時は、私が20歳で、おとうさんは、26歳。結婚の約束も真剣にしていて、私が妊娠した時は、二人して喜んでいて、いざ子育てをしようとしたら辛くて‥。でも子供は大好きだから楽しかった。でも、おとうさんが浮気をして、真奈美さんとゆう人と一緒になるって言い出して、私の赤ちゃんも連れていかれたの。赤ちゃんの名前は、明るく育って欲しいから、あかりとゆう名前をつけたの。今は、新しく出逢った人と一緒になってるの。それで今日、前に付き合ってた、あなたのおとうさんから電話があり、あかりを捨てたって。私は、怒りよりも早くあなたを抱き締めたかった。もう一度、母親を始めたい。今日から、私とまた家族を始めてもらえないかしら?」

女性は泣きながら土下座した。

あかり「頭を上げて下さい。あなたが私の本当の母親なんですね?私を産んでくれてありがとう。お母さんとこれからもずっと一緒にいたい。」

女性は抱き締めた。

真由美「私は、真由美って名前よ。今日からは、お母さん。ママ。なんでもいいわ!」

すると、扉から男性と女性が入って来た。

真由美「あなた?」

男性「つい気になってしまって‥。」

女性「私も。新しく妹が出来るから楽しみで‥。」

真由美「紹介するわね?こちらは、私の旦那さん。」

たける「たけると言います。お父さん。パパ。なんでも呼んでいいからね?」

真由美「こちらは、旦那さんの娘さんよ?」

あやか「私は、あやかです。歳は17歳です。よろしくね。」

あかり「よろしくお願いします。」

真由美「あかりは何歳になったの?」

あかり「16歳です。」

あやか「やっぱり妹だ!嬉しい!」

真由美「大きくなったわね?」

あかりは、満面の笑みで笑って頷いた。

真由美「あやか、部屋を案内してあげて?」

あやか「分かった!あかり、着いて来て。」

あやかの後を着いて行った。

部屋に入ると、お姫様みたいな部屋だった。

あかり「綺麗‥。」

あやか「私が選んだ家具なんだ!」

あかり「ありがとう。おねいちゃん。」

あやか「うん!いつでも頼っていいからね?夜は、家族で外食するから、ドレス着て、化粧もしないとだから、私が手伝うわ!」

あかり「ありがとう。」

あやか「それまで、ゆっくりしていてね?」

あかり「うん。」

あやかは部屋から出て行った。

あかりは新しい居場所、自分の居場所を見つけてホッとしていた。