父はしがないサラリーマンで、本来こんなマンションの最上階に住める様な収入はない。
それで、必然的に祖父の権限が強くなってしまい、私のことにも口を出してくるようになった。
どうして祖父の住むマンションに両親が同居することになったのかと言うと、実は祖母が他界してしまったせいだ。
祖母が亡くなった頃、私は高校三年生で何処へ進学するべきかを迷っていた時期だった。
生前には受験の息抜きを兼ねて、よくお見舞いへと通っていた__。
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あの頃、病室へ入るといつも看護師さんがキリリと背筋を伸ばして仕事をしていた。
『おばあちゃん孝行なお孫さんですね』
弱って声も出せない祖母に向かい、温かい笑顔を見せてくれていた。
その笑顔を見ながら、素敵だな…と、いつしか憧れを抱くようになった。
その後、祖母が亡くなり、遺体を清めると言うから手伝わせて頂いた。
死後の処置を目の当たりにするのは勿論初めて。
先ずは最初にゴム手袋をして、それからお清めをするスタッフ全員で手を合わせて黙祷を捧げる。
それで、必然的に祖父の権限が強くなってしまい、私のことにも口を出してくるようになった。
どうして祖父の住むマンションに両親が同居することになったのかと言うと、実は祖母が他界してしまったせいだ。
祖母が亡くなった頃、私は高校三年生で何処へ進学するべきかを迷っていた時期だった。
生前には受験の息抜きを兼ねて、よくお見舞いへと通っていた__。
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あの頃、病室へ入るといつも看護師さんがキリリと背筋を伸ばして仕事をしていた。
『おばあちゃん孝行なお孫さんですね』
弱って声も出せない祖母に向かい、温かい笑顔を見せてくれていた。
その笑顔を見ながら、素敵だな…と、いつしか憧れを抱くようになった。
その後、祖母が亡くなり、遺体を清めると言うから手伝わせて頂いた。
死後の処置を目の当たりにするのは勿論初めて。
先ずは最初にゴム手袋をして、それからお清めをするスタッフ全員で手を合わせて黙祷を捧げる。