翌朝、実家へ年始の挨拶に行くと、母は「新年明けから三日以上も過ぎてるんだけど!?」と不機嫌そうな顔で出迎えた。
「いくら仕事だからって元旦に寄ることもできなかったの!?」
ブツブツと文句を言いながらも雑煮を出してくれて、余り物よ…と断りつつもお節の数の子や黒豆なんかを用意してくれる。
それを味わいながら、目と鼻の先に住んでるのに…と終わらない小言を右から左に聞き流していたら、リビングのドアが開いてポメラニアンのメグが走りこんで来た。
「おめでとう。凛」
キャンキャンと甲高い声で鳴くメグの後ろから祖父が来る。
救世主とばかりに現れた祖父に向かい、「おめでとうございます」と返事した。
「今頃正月かね?」
テーブルの上に乗っている物を見て、向かい側の席に座る祖父が笑う。
うん…と情けなさそうに答えると目を細め、そうか…と言いながら嬉しそうな顔をした。
祖父と会うのは半月以上ぶりだ。近所に住んでいるにも関わらず、殆ど実家へ帰ってない証拠。
「凛が来たらプレゼントをあげようかと思って用意しておいたんだよ」
「いくら仕事だからって元旦に寄ることもできなかったの!?」
ブツブツと文句を言いながらも雑煮を出してくれて、余り物よ…と断りつつもお節の数の子や黒豆なんかを用意してくれる。
それを味わいながら、目と鼻の先に住んでるのに…と終わらない小言を右から左に聞き流していたら、リビングのドアが開いてポメラニアンのメグが走りこんで来た。
「おめでとう。凛」
キャンキャンと甲高い声で鳴くメグの後ろから祖父が来る。
救世主とばかりに現れた祖父に向かい、「おめでとうございます」と返事した。
「今頃正月かね?」
テーブルの上に乗っている物を見て、向かい側の席に座る祖父が笑う。
うん…と情けなさそうに答えると目を細め、そうか…と言いながら嬉しそうな顔をした。
祖父と会うのは半月以上ぶりだ。近所に住んでいるにも関わらず、殆ど実家へ帰ってない証拠。
「凛が来たらプレゼントをあげようかと思って用意しておいたんだよ」

