『山の隠れ家』と称されるバーへ行ったのは、午後九時を過ぎた頃だ。
ルームサービスで簡単な夕食を取り、折角だから館内を見て回ろうかとパンフレットを眺めている時に、一階のラウンジが夜はバーになると知った。
そこはロビーから少し奥まった場所にあり、以前は暗い雰囲気のラウンジだったそうなのだが、小山内さんが社長として就任した年に改装して、外にも出られるようにウッドテラスを設けた。
そこでは夏や秋に星空観察会が開催され、社長自らが星座について説明もしていると載っていた。
「あの小山内さんが星座について話すなんて面白い企画よね」
星よりも社長を見に来る人の方が多そうだ。
星座に詳しいのかな、と話しながらテラスへ出てみると、夜空には星が数え切れないほど瞬き、その降り注ぐ様な輝きに暫し言葉を忘れる。
「そう言えば前に聞いたことがあるけど、潤也さんがこの辺りの登山会に入ったのは、地域でのネットワーク作りをする為だと言ってたよ」
登山会にはいろんな職種の人がいる。星座のことも多分中学校の理科教諭から学んだんだろうとドクターが言った。
ルームサービスで簡単な夕食を取り、折角だから館内を見て回ろうかとパンフレットを眺めている時に、一階のラウンジが夜はバーになると知った。
そこはロビーから少し奥まった場所にあり、以前は暗い雰囲気のラウンジだったそうなのだが、小山内さんが社長として就任した年に改装して、外にも出られるようにウッドテラスを設けた。
そこでは夏や秋に星空観察会が開催され、社長自らが星座について説明もしていると載っていた。
「あの小山内さんが星座について話すなんて面白い企画よね」
星よりも社長を見に来る人の方が多そうだ。
星座に詳しいのかな、と話しながらテラスへ出てみると、夜空には星が数え切れないほど瞬き、その降り注ぐ様な輝きに暫し言葉を忘れる。
「そう言えば前に聞いたことがあるけど、潤也さんがこの辺りの登山会に入ったのは、地域でのネットワーク作りをする為だと言ってたよ」
登山会にはいろんな職種の人がいる。星座のことも多分中学校の理科教諭から学んだんだろうとドクターが言った。

