勿論、航さんもイケメンだと思っているよ…と、苦しい言い訳をしたところで説得力も無さそうだ。


「俺が嫉妬深いのを知ってるくせにあの態度は良くないよな」


じりっ…と迫ってくるものだから後退り、背中が壁にくっ付いた。


「本当はもっと落ち着いてからにしておきたかったんだけど、あんなのを見せられたらお仕置きしたくなってくるよ」


トン…と壁に手を付いた彼が、反対の指先で私の顎を掬う。そのまま上から覆い被さるように唇を重ね、胸の鼓動は更に跳ね上がった。


「……此処なら乱れてもいいから」


誰もいない…と耳元で囁くものだから返って緊張してくる。

明るいうちからなんて無理だと思っているのに、落とされるキスにすっかり我を忘れ、滑るように脱がされいく服の心配も出来なくなるくらいに息が上がった……。



「……んっ……は…っ……」


漏れ出す声に彼の指の動きが加速する。

バスルームでなんて恥ずかしいだけなのに、そんなことも構えないくらいに興奮して彼と密着を続けた__。