「んっ…」


駅を出て彼の実家へと戻り、入院中のお父さんを見舞う為に乗り込んだ車内で、彼は激しくキスを求めてきて、私はそれに応じるように彼と唇を合わせる。



「このまま何処にも行かないで、凛をずっと抱いてたい」


胸に手を伸ばそうとする彼をどうにか宥め、それはまた後で…と願った。



「明日は遅出だから、今夜は遅く帰っても大丈夫」


残念ながら急な連休は取れない。
それを悔しく思いながらも、これまで以上に彼を熱く感じて心の底から満たされた___。