「私が縁談を断ると言ったのを話してなかったの!?」
怒ったように言いだした私に慌て、祖父が一瞬言葉を飲み込む。
「倉元さんに話したと言ってたのも嘘な訳!?
私を騙したの!?そうまでして、自分の財産を守り抜きたいの!?」
捲し立てるように問い詰めると、祖父は呆れたような顔つきに変わった。
「…当然だろう。先祖が守ってきた宝だからな」
そう言うと急に悪人めいた表情になり、全く…と呟いて言い出す。
「お前の母親は地位も名誉もない男と結婚をして、財産は全て放棄すると言ったんだ。だから、私は凛に財産の全てを託そうと決めた。
納得のいく相手と結婚させて、土地や建物を管理して貰おうと思っていたんだ。
そう思って何が悪い。凛にとっても悪い話じゃないだろうが」
悪怯れもせずに言ってきて、如何にも自分は正論を述べている様な感じ。
そこには私の気持ちなど関係なく、祖父の一方的な思いしか感じなかった。
「いい加減にしてよ…」
呆れた声を漏らす。
それから思いきって声のトーンを張り上げた。
怒ったように言いだした私に慌て、祖父が一瞬言葉を飲み込む。
「倉元さんに話したと言ってたのも嘘な訳!?
私を騙したの!?そうまでして、自分の財産を守り抜きたいの!?」
捲し立てるように問い詰めると、祖父は呆れたような顔つきに変わった。
「…当然だろう。先祖が守ってきた宝だからな」
そう言うと急に悪人めいた表情になり、全く…と呟いて言い出す。
「お前の母親は地位も名誉もない男と結婚をして、財産は全て放棄すると言ったんだ。だから、私は凛に財産の全てを託そうと決めた。
納得のいく相手と結婚させて、土地や建物を管理して貰おうと思っていたんだ。
そう思って何が悪い。凛にとっても悪い話じゃないだろうが」
悪怯れもせずに言ってきて、如何にも自分は正論を述べている様な感じ。
そこには私の気持ちなど関係なく、祖父の一方的な思いしか感じなかった。
「いい加減にしてよ…」
呆れた声を漏らす。
それから思いきって声のトーンを張り上げた。

