やっぱり距離を置くイコール別れたようなもんなのよと言うと、その場に居た堪れなくなって立ち上がった。



「ごめん、もう行くから」


休憩はまだ十五分くらい残っている。
だけど、彼のいる場所にこれ以上は居たくない。


トレイを持ち上げると、走るようにその場を離れた。
何だか胸が詰まって泣き出しそうで、唇を噛んだまま一目散に食堂を出た__。




(今更気づいたって)


もう何もかも遅いのだ。
彼は私のことなんて、もう二度と見てくれないのだから。



嫌われたんだ…と確信をした。
これ以外のことなんて無い…と思い、足を引きずるように医務室へと逃げ帰った__。