翌朝、ボンヤリとしたまま実家へと足を運んだ。余りにも早く行ったせいか、父もまだ出勤前で家にいた。
「おはよう、凛。早いな」
玄関先に迎えに来た父に、おはようございます…と挨拶する。私用のチェックのスリッパを出してくれるのを見て恐縮し、パンプスを脱いで履き替えた。
父の足元には、トイ・プードルのクッキーが付いて来ている。
私を見ると嬉しそうに尻尾を揺らし、その可愛らしさが堪らなくて抱き上げた。
「クーちゃん、おはよう」
クッキーはキュンキュンと甘えた鳴き声を上げて自分の鼻先を舐め回す。
飼い主といえど人の顔を舐めてはいけないと躾けられているからか、自分の鼻しか舐めるものがないのだ。
クッキーを抱いたまま父と共にリビングへ向かう。
中に入ると、祖父はいつも自分が座る上座の椅子に腰掛けていて、母は朝食の片付けをしているところだった。
「おはよう、凛」
「どうしたの。早いわね」
母はキッチンからそう聞いて、私は曖昧にうん…とだけ答える。
「おはよう、凛。早いな」
玄関先に迎えに来た父に、おはようございます…と挨拶する。私用のチェックのスリッパを出してくれるのを見て恐縮し、パンプスを脱いで履き替えた。
父の足元には、トイ・プードルのクッキーが付いて来ている。
私を見ると嬉しそうに尻尾を揺らし、その可愛らしさが堪らなくて抱き上げた。
「クーちゃん、おはよう」
クッキーはキュンキュンと甘えた鳴き声を上げて自分の鼻先を舐め回す。
飼い主といえど人の顔を舐めてはいけないと躾けられているからか、自分の鼻しか舐めるものがないのだ。
クッキーを抱いたまま父と共にリビングへ向かう。
中に入ると、祖父はいつも自分が座る上座の椅子に腰掛けていて、母は朝食の片付けをしているところだった。
「おはよう、凛」
「どうしたの。早いわね」
母はキッチンからそう聞いて、私は曖昧にうん…とだけ答える。

