ドクターの初のお泊まりから二日後の夜、私は彼の部屋に招かれた。
「今夜はポトフにしたんだ」
得意の圧力鍋料理を披露するドクターの顔が嬉しそう。
それを見ているとこっちは胸が鳴ってしまい、食欲も湧くかな…と心配だったが……。
「美味しい。このジャガイモ!」
ほっくりと煮上がったジャガイモは甘くて、形も崩れてなくて綺麗なままだ。
「先生は…じゃなくて、航さんは本当に料理がお上手ですね」
感動を声に出したら、鍋のお陰だよと返事が戻る。
「それにしても美味しいですよ。ニンジンも玉ねぎも全部が甘くて香りがいい」
コクもある…と話すと、最後にバターを加えたからかな、と教えてくれた。
そうか、バターかぁ…と納得をすると、彼は牛のすね肉を切りながら……
「そう言えば、結婚……」
「えっ!?」
いきなりな言葉に驚いてフォークとナイフを持つ手が止まる。
聞き間違いかなと彼に見つめ、ぱちっと瞬きをした。
「あ…実は連携室の矢神さんのことなんだけど……」
主語を話す彼にホッとして、同時になんだ…と気落ちした。
「今夜はポトフにしたんだ」
得意の圧力鍋料理を披露するドクターの顔が嬉しそう。
それを見ているとこっちは胸が鳴ってしまい、食欲も湧くかな…と心配だったが……。
「美味しい。このジャガイモ!」
ほっくりと煮上がったジャガイモは甘くて、形も崩れてなくて綺麗なままだ。
「先生は…じゃなくて、航さんは本当に料理がお上手ですね」
感動を声に出したら、鍋のお陰だよと返事が戻る。
「それにしても美味しいですよ。ニンジンも玉ねぎも全部が甘くて香りがいい」
コクもある…と話すと、最後にバターを加えたからかな、と教えてくれた。
そうか、バターかぁ…と納得をすると、彼は牛のすね肉を切りながら……
「そう言えば、結婚……」
「えっ!?」
いきなりな言葉に驚いてフォークとナイフを持つ手が止まる。
聞き間違いかなと彼に見つめ、ぱちっと瞬きをした。
「あ…実は連携室の矢神さんのことなんだけど……」
主語を話す彼にホッとして、同時になんだ…と気落ちした。